【第0回】はじめに

みなさんは高専という学校のことをご存知だろうか?

 おそらく、知っている人は知っているという程度の知名度はあると思う。高専を知らなくても、毎年テレビで放送されているロボットコンテストなら知っているという方もおられるかもしれない。そう、そのロボットコンテストに参加している学校こそが「高専」なのだ。

 高専に関しての説明はこれで終わろうと思う。

  えっ、もう終わり?と思われた方もいるかもしれない。だけど、考えてみてほしい。今、この世界はとても簡単に情報を調べることができる。グーグルの検索ボックスに「高専」と入力するだけで、検索結果の1ページ目には、高専の情報がびっしりと表示されるはずだ。また、もし仮に僕がこの記事に高専の説明を書こうとする場合、僕はグーグルの検索ボックスに「高専」と入力して、検索結果の1ページ目に表示された情報をまとめる必要が出てくる。勘弁してほしい。高専について簡単に知りたい方がおられたら、ウィキペディアアンサイクロペディアの両方で「高等専門学校」の項目を読まれると良い。高専という風変りな学校の光の面と影の面をざっと知ることができるはずだ。

  僕はそんな高専という学校を卒業して、無事に社会人となったのである。そして、日本の工業を支える為に定年まで会社で頑張って働き、夫婦仲良く楽しい老後を過ごしましたとさ。めでたし、めでたし。という人生をこれから歩んでいくのだと確信していた。

 ところが、社会人二年目となった今の僕は、朝の7時半に家を出て夜の9時半に帰宅し、冷凍食品か半額寿司を食べてシャワーを浴びて寝るという生活をしている。これはそう…社畜である(はあ?俺の方が社畜だから。という方にはオススメの病院を紹介したいと思う)。彼女もいない。最近は、納期とか仕様変更という言葉に恐怖を覚え始めたし、現実から逃げたい気持ちでいっぱいである。

 「異世界で最強になってカワイイ女の子とキャッキャウフフしたっていいじゃないか。人間だもの。」という言葉がある。相田みつをさんという方の言葉だそうである(これは僕の友達の友達の知り合いから飲み会の席で聞いた言葉なので真偽のほどは定かではない)。けれども、突然異世界に飛ばされて、そこで何の努力もせずに最強になって、カワイイ女の子とキャッキャウフフできないものだろうかと毎日考えていても現実は全く変わらない。現実は(努力をせずに夢だけを見る者に対して)非情である。

 そこで、僕は何かを変えていく必要があると感じて、ブログを始めてみることにした。もちろん、ブログを始めたところで、生活に大きな変化があるとは思っていない。ただ、僕は文章を読むことが好きなので、一度発信する側に回ってみようと思ったのである。このブログには、明確なコンセプトはまだない。しかし、明確な目標はある。それは、ブログを継続するということである。まずは、週一回の更新を3ヶ月間継続したいと思う。